北海道 赤岩青巌峡 2018

有給を3日とふんだんに使い、初の訪道?渡道?。相変わらずの安旅で学生以来初めての関東外の岩場遠征。新千歳に降り立ったのに札幌には一切寄らず、ヒグマが鮭をハントしてそうな方面へ直行。移動日も入れ6日滞在中に雨が降らなかった日は無く、毎日結構な量の雨に見舞われるシケシケな毎日。そんな中でもエリアは限定されていたものの、3日フル(中レスト1日)に登れたので満足。

6/20:
就業後帰宅し、羽田からの最終便で新千歳へ。新千歳空港内(23時以降締出しで空港泊は不可)の温泉施設にて1夜を明かす。入場料と深夜料金其々1,500円で計3,000円。浴場は広く露天風呂(勿論塀有りなので空しかみえない)もあり、仮眠場のリクライニングチェアも(フルフラットにはならないが)幅広で快適(乗った事無いけどビジネスクラスの椅子よりも快適そう)な上、漫画も有り、朝食付きという至れり尽くせりな待遇。クロークもあるので、荷物の管理も楽。かなりおすすめ。

新千歳空港温泉

6/21:
昨晩到着時の大雨からマシにはなったものの引き続き雨なので、ゆっくり岩場に向かい、取り敢えず散策して、キャンプ場にチェックインする事に。わざわざ房総半島から苫小牧まで車と共に丸1日かけて入道?して頂いたTさんにピックアップしてもらい夕張方面に向かう。流石のでっかいどうであり、道幅も広く、街を離れれば信号が殆ど無いので、高速を使う必要性を感じない(そもそも時間制約はないのでハナから使う予定ではなかったが)。50kmほどで新夕張駅、及び隣接する道の駅に到着。向こう数日の買い物を済ませ、青巌峡方面へ。40分程で青巌峡に到着。道路の脇にすぐ顕著な岩があるので、分かり易い。コンパクトに纏まった岩場なので、一通りエリアを見てみる。100岩場に記載されている概略図の2つの橋の内、1つ(図上では上の橋)は橋桁はあるものの既に外されている。引き続き小雨だったので登らずキャンプ場に向かいチェックイン。ニニウキャンプ場は青巌峡から6km程だが、一部砂利道があるので、車でも15分程。バンガローは1棟1泊3,000円で6人まで可だが、実質4人までが快適なスペースか。やる事も無いので15時頃から夕食を準備し、20時過ぎには就寝。

ニニウキャンプ場
降雪時の路肩目印@北海道

6/22:
相変わらず雨模様だが、前日の偵察でえらいこっちゃ岩は登れそうなので、岩場に向かう。2つの駐車場が有り、坂下の駐車場入口にあるプレハブ小屋にて登攀届(毎日代表者の提出要。寄付金もここで納められる)を出し、えらいこっちゃ岩へ。読み通り、登れるので登攀開始。「裏切り」という左の岩のやけに悪い10bでアップをして看板の「天国列車」12bをお触り。3P目付近で力付き探り便に。テン山だが全容は分かったので、次からRP便のつもりだったがムーブの見た目的には地味な所が核心で、核心超えても際どい部分が続くので、結局ほぼ1日打ち込み漸くRPに漕ぎ着ける。夕飯は羊肉でジンギスカンもどき。中東もそうだったがラム肉料理がローカルフードとして根付いている所では、ラムの匂いが全く気にならず美味しく頂ける。

天国列車@えらいこっちゃ岩
北海道といえばガラナ

6/23:
相変わらず雲行きは芳しくないが、土曜という事もあり岩場は盛況。ローカル(といっても北海道の方々から来てる模様)クライマーは顔見知りが多いようで、さながらジムの様相が感じられる。橋の岩で10代の看板課題の「僕を見て」10cでこれまた厳しい(けど面白い)アップを済ませ、これまた13の看板課題「日高源流エサオマン」13bがあるぶったまげ岩にて課題を物色。どの課題もどっ被りの最大傾斜130〜160°位で、中々に圧倒されるが、気になっていた「ダイナマイトボンボン」12bにヌンチャクがかかっていたためトライ。4P目までは11a位だったが、その後の核心がガツンと厳しく、何とか核心を抜けた後ヌンチャクデッドをかまし、トップアウト。もう2便出すが、核心から終了点まで続くボルダリーセクションがお話にならず。敗退色濃い中、昨日の天国列車の余波の影響と結論付け、取り敢えず撤退。しゅうちょう岩の「ワンダーボーイ」11bのOS失敗後、ギリギリRPで締め。これは適度にストレニで楽しい。夕食は再度のラム肉。相変わらず美味しい。

ぶったまげ岩
ガリガリ君北海道メロンソーダ味

6/24:
レスト日。遅く出発したので、天国列車前に人集りが出来ているのを横目に見ながら富良野方面へ。20分程走ると100岩にも載っている湯の沢温泉があったが開館(11:00)1時間前という事でパス。雄大な自然の中を50km程走り、富良野へ。久しぶりのコンビニや街に感動しつつ、富良野の市街地を抜け、ラベンダーの丘なる所にある浴場へ。残念ながら時期早尚だったが、ラベンダーのシーズン中であれば、壮観な露天風呂が楽しめるハズ。市街地方面に戻り魚市場横にて海鮮ランチ後、チーズ工房にてチーズやらジェラートやらを嗜む。サッパリとレストを充実し、15時頃に岩場に戻った時には入浴中に見舞われたゲリラ豪雨の影響か、盛況していた岩場にはクライマーは皆無であった。雨に強いえらいこっちゃ岩も遠目でみても染み出しが分かる程やられていた。青巌峡は日を跨いで(例え土日でも)のヌンチャク残置はNGという事だったが、突然の豪雨のためか、ヌンチャク残置が見受けられた。幸いにも我々にとってはレスト日和となった。

ラベンダーの丘@富良野
チーズ工房@富良野
スラックライン@ニニウキャンプ場

6/25:
自分にとっては最終日。前日の豪雨のため、ぶったまげ岩は保留し、乾きが早いえらいこっちゃ岩の「ニニウ君」12bにトライ。幸いヌンチャクをお借り出来たので、マスターではなかったが、出だしのカチカチセクションに手こずる。全体的にホールド選択も難しいが、上部はムーブが分かればグレードの割には御し易い。2便目も探りのつもりだったが、下部を抜けられたので、行けるかと思ったが、軽いデッドの部分でプレッシャー負け。上部も精査し、3便目でRP。ダイナマイトボンボンに後ろ髪引かれていたので、偵察した所、染み出しはあるが何とか登れそう。ニニウ君と同じ持ち主の方にまたもやヌンチャクお借り出来たので探り便のつもりで出発(ヌンチャクが掛っているとヤル気が湧く哀しい性)。一昨日との保持力の差を感じ核心超えられたので、突っ込んだ所、多少濡れていた箇所もあったが望外の嬉しいRP。レスト様様。登果としては満足だったが、時間も体力もあるのでしゅうちょう岩にて「ジェロニモ」(ミジかしい)「ワンダーガール」(ライン不明瞭)を登り、橋の岩の「見ちゃヤダ」の2P目もかけれずに敗退し、有終の美とはならず終了。新夕張駅まで送って頂き、電車で空港まで。22:30頃に羽田着。翌日の出社に備える。

蛾もでっかいどう
新夕張駅
お土産(ぼりぼりが美味しい)