笑う年金受給者と資本主義の精神

笑うセールスマンに会ったんじゃないかっていう話。

迷える魂を探しに善光寺に日帰りで行ったのですが、新幹線代をケチって、大宮から乗車したワケです(ざっくりと池袋周辺在住)。帰りも然り。そして帰りに大宮で新幹線用の改札を抜けた後も、池袋までJRを使うから、新幹線チケットは持っておいて池袋で精算という運びなわけです。池袋の精算機前で390円(大宮-池袋間)払おうとして、新幹線チケットを入れてモタモタして5秒後くらい、横から黒いコートの6-70歳位のお爺さんに話しかけられたわけです。何だか胡散臭い気はしたのですが、薄っぺらいシルバーフレンドリーイズムを掲げてお爺さんの話を聞いたわけです。聞くところによるとどうやらお爺さんが持ってる30円と書かれた精算券(使えば改札から出れる)をじぶんの新幹線チケット+300円と交換して欲しいとの事。4年の経済学部と2年間プロフェッショナルとして磨きをかけてきた四則演算スキルをフル活用して、自分には90円美味しい話しであると即座に飲み込んだわけです。ただ、胡散臭い話なので、貰ったチケットが使えないとか、後ろの共犯者とか、JRの駅員さんが出てきて、お縄かけられるとかの可能性を勘繰ってた訳です。お爺さんも中々引かず、自分が改札出るのを見届けるとオファーしたわけです。結局300円と新幹線チケットを渡して精算券を貰って改札から出れたわけです。

少し時間が経つまで気付かなかったのですが、彼の目論みはオイラの新幹線チケットを使って大宮(若しくは周辺)駅まで安く行く事

ただし、腑に落ちない点が幾つか。
1 何で精算機でアタフタしてる5秒位で彼はあらわれたのか?
2 何で自分が大宮方面から来たと分かったのか?
3 彼が大宮から来た精算をしようとしてる人を待ち伏せしていたと考えると、合点がいくのだが、数多くの路線が行き交う池袋というハブ駅とSuica普遍のご時世を考えると待ち伏せの機会費用が高すぎる。
4 何で彼は精算券をもってたのか?

考えれば考えるほど解らず、炭疽菌を使ったバイオテロの線(確かに指先を嗅ぐと微かに臭い、これは元々か?だとしたら気付きたく無かった事実。)やら、自分の指紋がついたチケットが何かしらの犯罪の証拠に替え玉される線やら考えを巡らせてみたものの、納得行く可能性に辿り着かず。

結局笑うセールスマンが自分の倫理観を試していた、という線が一番濃厚に。

幼い頃夢に出て来てうなされた記憶は鮮明で、(実際のストーリーは余り知らない)
笑うセールスマンが課したテストに誠実に応えられなかった者は「どーーーん」と言われ、破滅の道を進むというプロットが頭の中でちらついて、心中穏やかでは無いのです。

暫くは奉仕と献身の精神で罪滅ぼしに従事します。