Frankenjura 2018

Taking advantage of 2.5 weeks of employment-free period (technically speaking, I just used up my remaining leave entitlement under my last employer, and I would have loved to extend the stay for another 3 months or so, had I been non-Japanese enough to not give a daxx about getting stuck in the office), I secluded myself in the remote forest of Bavaria (Germany), constantly groping the surface of overhang limestone cliffs with uncontrollable gasps out of excitement, bumping into nice folks (who could belay), eating pretty much bread/würst/liver-paste/kiwi/berries (from meadow grounds) days in and out, daring to request the ride to crags (in exchange for nothing other than taking a seating space and belaying time), unsuccessfully restraining roar and self-hate after the miserable attempts of poor climbing, being unencumbered by checking emails and all the web stuff etc.
In short, I had a fun time in one of the most famous (admittedly debatable, especially in the eyes of general public) & popular rock climbing areas in the world. The chronicle of daily such and such started out in Japanese, but in response to a few requests of some people I have met (and been offered much of help from), English log is also described below. However, to spare me detailing hourly-wise records (which would probably be never read anyway), English version is distilled to a few sentences for a day and let pictures and Google Translate do the job (should there be needs in the first place).

転職前の有給消化期間を利用し、初(といって差支え無い程の似非岩場小旅行は有るが)の海外岩場遠征へ。国内の岩場で十分満足出来るのだが、3周間弱ものフルタイム登攀生活は雇われ人である限り中々に得難い特権なので、折角なので海外に行こうという運びに。思いついたのも出発3週前という行き当たりばったり感なので当然パートナーも見つからず、航空券だけ買って単身ブッこむという日本人に非るが如く無計画ぶり。技術制約と嗜好上スポートルートのメジャー(パートナー確保が容易)で涼しい所検討した結果、フランケンユーラかオーストラリアのグランピアンズにショートリスト。偶々経験者に色々と情報を伺えたのと、冬真っ盛りの南半球は寒過ぎる可能性を加味して、ユーラに白羽の矢を立てる。エイヤで飛び込み、成果もイマイチだったが、何とも楽しく充実した貧乏旅行となった。

7/10: There was an applaud of being alive after the successful landing of AEROFLOT flight.

Moscow Airport layover in the middle of 2018 WC

正午12時発のMoscow経由Frankfurt行きAEROFLOT便を利用。”Three Billboards (in Ebbing)” と”Murder in Orient Express” を観賞 。ビルボードではZombi Landに出ていたスキンのオッチャンが良い味を出していた。細かい台詞は分からない部分があったが、中々に感動を誘う。良作である一方、一歩間違えれば胸糞悪い映画にもなりそう。サッカーWC真っ盛り中のモスクワ経由後フランクフルトへ。着陸後に拍手が起きたのには笑いを禁じ得ず(ロシア便での無事着を祝う意)。22時頃の到着だったのでハナから空港泊予定。連日の寝不足もあり翌朝6時頃まで快眠。

 

Don’t mess with Russia
Yoga room in Frankfurt Airport
Self-made hotel in the 1st night in Germany

7/11: Having walked miles only to wait hours in front of crags (with no chance of climbing), I almost regretted that I should have climbed in Japan instead.

ICE (Germany’s bullet train)

宿は事前調査(近郊のクライミングジムのFBページに質問を投げかける)によって目星は付いていたものの、予約は電話のみ(そして恐らくドイツ語要)だったため、取り敢えず宿に向かう事に。最寄の電車駅Forchheimまで空港のDB(Deutsche Bahn: ドイツ版JR)券売機にて特急券を購入。因みにTerminal 1のtrainsという標識を追うとArrival階より下に向かう事となるが、ICE等の高速鉄道を使う場合は上の方に駅直結の通路があるので注意。ドイツ版新幹線ICEに乗り、Nürmbergへ。Frankfrut hbf(空港駅では無く市内駅)に到着後、進行方向を変えて間も無く切符チェックがあり、その後間も無く爆睡。

 

Nürmbergにてローカル線(REGIO)に乗換え後Forchheimまで25分程。フランクフルトから乗換え含め丁度3時間。Forchheimから222番のバスに乗り(バスチケットは6€でDBの窓口で買える)40分程でGusthof Eichlerがある”Untertrubach Abzw Affaltertal”にて降車。

Gasthof Eichler @ Untertrubach
Sleeping space during stay @ 13 €/night

受付にて気さくで温和なお婆ちゃんMarthaに空きの部屋(キャンプが多数派)があるか調べてもらう。幸い掘建小屋が空いており、1泊13€で泊めてもらう事に。現金の持ち合わせが少なかったため、万一の事を考え前金で全額(17泊で221€)納めてチェックイン(通常はチェックアウト時支払、クレジットは不可)。この時点で11時位だったので、取り敢えずギアを持って岩場に向かう事に。車で出発しそうなドイツ人グループに声をかけ、近め(といっても2km程)のRichard Wagner Fels付近で降ろしてもらう。出来ればパーティーに混ぜて貰えないか仄めかしたが、1人に明らかに怪訝な顔をされたため自重。

 

Park in front of Eldorado where I ended up with staying for hours

本ツアーでの最大目標 “Ekel”(ドイツ最初のUIAA 9+: 5.13a位)があるEldorado まで1km程歩く。Eldoradoは道路沿いの公園に隣接したどっ被りの岩なので見つけ易い(小ぶりだが)。隣のルートにヌンチャク残置があったため期待したが、誰もおらず(公園で遊ぶ家族除く)取り敢えず岩場の取付きでEkelラインを偵察しながら、誰か来ないか只管待つ。

通り雨等を被りの岩でやり過ごし1時間程で痺れをきらし、Richard Wagnerまで戻る。此処でも看板(というか歴史的)課題のMagnetを眺めながら(1P目までが7m位のランアウト具合。そしてそこまでもデリケートそう)地団駄を踏む。結局ギアを背負いながら2km程の帰り道をトボトボ戻る。宿に着くと、疲弊しきっており(どちらかというと心的に)、夕飯を貪り、日本の岩場で遊んでいれば良かったと後悔しながらまだ陽が高い19時頃には就寝。

7/12: Put a flier for requesting a partner, and it made the all difference.

Game Changer (Typo was unintentional)

前日の苦い経験により若干引き籠り気味。取り敢えず朝飯を食い、いかにしてパートナー確保出来るか思案。親切そうな人に声掛けオペレーションを考えたが、機を伺っていると、探りを入れるナンパ師(加えて挙動不審な東洋人)の如くなり憚られたため、Marthaに紙とペンを借りてビルボード(フライヤー)作戦に変更。これが功奏。マルサの声掛けもあり、直ぐにパートナーが見つかる。アルゼンチン出身のドイツ人セバスチャンと娘のレイラ。本日最終日という事で15時までだが、遊んで貰える事に。しかも行先はKurt Albert (Redpointの考案者)初登のクラシック課題SautanzがあるObere Gößweinsteiner Wände。

Name is painted for some routes

車で20分程でGößeweinsteinの町へ(顕著なCathdralが目印)。迷いつつ岩場まで到着後(既に12:30過ぎ)、アップ無しで直ぐにSautanzに触らして頂く。

 

Sautanz @ Obere Gößweinsteiner Wände

例の如く1P目が高いが、3P目までは問題無し。そこから適度なホールドは点在しているが良い足が乏しい核心部分へ。縦ホールドでの身体の引き上げやその後のクリップが厳しいが短い核心を越えれば最後は5.8程のランアウト。セバスチャンとレイラ(3P目まで)がトップロープでトライ後の2便目は縦ホールド保持時に足が切れおしまい。核心付近を精査しタイムアップとなり、後髪引かれながら、15時前には登攀終了。悔しい1日となった。宿まで運んで貰い、洗濯やらネットサーフィン(Wifiはなく宿のWindows XPを使ってそうなPCで)やら本記録を認めながら、21時頃(まだ日没前!)就寝。

 

7/13: Again, had a hard time getting a partner, but patience (plus 4 km walk) had paid off.
二度寝をしてしまい起床は9時。昨日のビルボード作戦で声をかけてくれたオランダ人カップルは今日レスト。そのため、ビルボードの脇で只管待つも、今日は反応無し。11:30頃にはキャンプ場に人も疎らとなったため、岩場取付き前で待機作戦に変更。前述のRichard Wagner(2km程)まで歩き、誰もいないのを確認してEl Dorado(更に2km)まで歩く。昨日とは打って変わって晴天なので、着いた頃にはヘロヘロ。行動食を全て食いきって昼寝。隣接する公園への訪問者はいるもののクライマーは現れない。

Obertrubach

15時頃には諦めて500m程先のObertrubachの町まで散策しようとした所、公園でダベっていた2人組に声をかけられ、クライマーだという事が判明。まだトライしない事だったが、後ほどEkelトライするかもしれないとの事。正直待ち惚けで疲れていたが朗報。取り敢えずObertrubachのカフェにてパンとアイスを補給しEl Doradoまで戻る。17:30頃になって漸く2人組が登る準備を開始。フランスのシルビアとミシェル。其々EkelとUnbehagen 8+を探った後、まだ日が高い20時頃にEkelを探らせてもらう事に(待った甲斐有り!)。最初の体幹を使う体制からのランジ(といっても距離的にはちょっと跳ねるだけ)が中々気持ち悪く、直後のガバ2つを挟みその先も最後まで短いのだがボルダリー。全容は分かった。

Eldorado

ミシェルが怒濤のトライでUnbehagenをRP、シルビアのEkelもRP体制に入ったので、探り便は自重(というより帰りの4kmを歩きたくないから、便乗させてもらう魂胆の方が色濃い)。布石として(我ながら)上手い事自分のロープを使って貰ったので、シルビアの最終便を見届けてドロップして貰える運びに。シルビアは惜しくもRPならず。有難く宿まで運んで貰いクライミング開始が18時で21:30まで登る(のを観る)という欧州的時間軸を嗜んだ1日は終了。

7/14: Climbed a lot, but hiked even more.

前々日に声をかけてくれたオランダのマシューとルリンがパートナー。登攀暦20年以上でユーラに恐らく100回は来ているとの事。10:30頃に出発し、Pottenstein近くのDromedarで開始。7と8-のKlemmen erlaubt (jamming allowedの意。好ルート)で3人ともアップし、11- (5.14b程)を登った事もあるというマシューは顕著なルーフの看板課題 Mr. Incredible 10を探る。観るからにエグ面白そうな課題であり、探りも丁寧。一方此方は恐らく再訪は(今世では)しないので、直ぐ片付く様な良課題を探すも余り食指が動くルートはなく、マシューも今日は諦めとの事だったので、3人とも合意し移動。

Near Dromedar
Mr. Incredible @ Dromedar

 

 

 

 

 

 

 

 

Altweibersommer @ Schwesternwand

お次はMoritzという町から15分程(キャンプ場が最寄だが、利用者以外は坂下の駐車場まで+5分程)歩いて、2人も初めてというSchwesternwand取付きに荷を降ろす。マシューお目当の課題は白日の下との事で、甲府幕岩チックなAltweibersommer 8 に着手。ルリンがTRでWP後、アルパインチックな下部と中間部のホールドの使い方に迷いつつFL。周辺で遊んでもよさそうだったのだが(というよりこれ以上の歩きはメンドい)、移動。

 

 

Neppwand

3箇所目(‼︎)はKajak Mietserviceというカヤック乗場 (Doos)近くの駐車場から10分+α程歩くNeppwand (Fake Wallの意)へ。マシューが看板課題のCrossing over 9+/10-を触っている間、トポでもお薦めのErfahrungsfeld der Sinne 8を目標に定める。ホールドの乏しそうな中間のフェイスからどっ被りの凹角を超えていく観るからに面白そうなルート。OSトライでは中間部フェイスを意地の脚上げで突破したものの、ルーフ入り部分を読み間違えおじゃん。

Crossing over @ Neppwand

ホールドは良いがパワフルな上部を把握し、2人のトライ後無事RP。5.11d位に感じ厳しめだがかなりの好ルート。似た様な構成のCrossing overをマシューが3便目でRPし、登攀(そして長かった歩き)終了。GösweinsteinのLIDLというスーパーにて(この周辺では珍しくクレカ使用可!)向こう2-3日の食糧調達を済ませ、キャンプ場にて夕食を取りながら、色々貴重な情報を伺い就寝。25:30頃にトイレに起きるのだが、キャンプ場の方がこの時間にトイレ掃除をしていた。週末の100人は泊まっているであろうキャンプ場のメンテを利用者が少ない夜中に行うとは頭が下がります。

 

7/15: Clumsy deadpoint prevented the RP of “Fight Gravity”

Fight Gravity @ Richard Wagner Fels

本日最終日のマシューとルリンから消費期限近めの食糧を譲り受け(最後までお世話になりっぱなし)、お決まりのフライヤーを掲げ待機。幸い10時頃見つかり、今回は自分同様にソロで車無しというルーマニアのシュテファンと組む運びに。歩ける範囲という事でRichard Wagner 付近のZauberbergに課題があるらしく、午後(13:30頃)から日が当たり灼熱となるRichard Wagnerに先に寄って貰える事に。超クラシックMagnet 9 を触りたかったが、4連登目のヨレもあり、同じくKurt Albert初登の3ツ星課題 Fight Gravity 8+ を触る。OSはハナから諦めて1便目は探り。大きなホールドでグイグイ行く好課題。クリップも悪くない。ドイツ人パーティが参入した後、日が当たる直前で焦り気味に2便目。余裕はあったのだが、お得意の勝負弱さを発揮し最後のビクトリーガバをヘナチョコデッド遂行後、これ又お得意の自己憤怒で気付けば腕及び指が閉店。徒歩6-7分程の坂上の木陰エリア Zauberbergに移動し、Harpie 8+のビレイに終始。シュテファンは近い内ユーラ近郊に移住するとの事で、目ぼしいフラットを訪問しなければならなかったため16時にはバス停で解散。2km程だが陽の下の帰り道は大いに疲れる。

 

7/16: Totally defeated by “Magnet” @ Richard Wagner Fels.

Geile Kante (which looks good, but the tree is interrupting the route) @ Zauberberg

案の定指が悲鳴を上げておりレスト予定だが、シュテファンのビレイには付き合う約束。雨模様漂う中ZauberbergにてHarpieトライのビレイ。最初は昼寝を交えてビレイに終始していたものの、エリアを見渡すと中々面白/簡単そうな課題が散在。誘惑に耐え切れずアクティブレストの名目で食い散らかす。中でもカサメリのレーザーズエッジのエッジ部分を切り取ったかのような、綺麗なGeile Kante 8-に胸膨らますが、寄り添う様に木がルートに干渉していて、木を避けるムーブの発動やら2P目上に知恵の輪の如く動く(が外れない)拳(x2)大浮石もあり、腕/指フルパワー解放。「ふぁっくざれすと」と吐き捨て、アクティブレストとの惜別を告げる。3日連続でHarpieに打ち込んでいるシュテファンは最終トライで気合いのRP。

 

Harpie @ Zauberberg

17時を過ぎ、Richard Wagnerに注ぐ日も大分傾いたという目算で移動するがハズレで陽の下はまだ灼熱。木陰に守られている左端2本をトライ。Westwand 6+はガバ満載だが、ムーブ、ルーファイ、ランアウト(終了点までの12-13m位にボルト2本)に加えてホテル(使う必要は無し)もあり、トポには特記ないがかなりの好課題。漸く日が陰り始め翌日は完全レストと決め込んだので、ランアウト具合甚だしい(7m位の1本目まで目算10c位が続く)Magnetの探り便に着手。下部は横のFight Gravityからトラバースしてスキップし、核心と言われるルーフ張出し部分へ。後で知ったのだが本ルートは身長(というより腕スパン)180cm以上だと9 (12c/d界隈) だが、以下だと9+(13a界隈) であるとの注釈がトポに記載されている。その記載通り中々にフルストレッチで厳しい。ムーブは分かったが一連の流れでは繋がらず。張り出し後の次のクリップまでも厳しいが、判ったので何とかなりそう。その後の最終Pまではレストも出来、ヘタレクライマーフレンドリー。しかし、そこから遥か彼方(両眼2.0でも目視不可)の終了点まではランアウトもさることながら、そこ単体で切り取っても厳しい。使えそうなホールドは散在しているが、相当な指パワー、或いは核心後にはやりたくないレベルの博打(ダイナミック)ムーブ要。リップ付近の棚ガバらしきホールドに手が出せず。20時過ぎてからの1時間以上に亘るハングドックへの謝辞を連呼しながら敗退。5連登の最終便で精魂と持ち合わせの水を絞り尽くし喉カラカラで暗くなった帰路に着く。

7/17: First rest day and got informed of WC (soccer) result.

Approach to Großenoher Wand

今度こそレスト日だが、フライヤーを覚えていたのか、声をかけて貰ったので、翌日の布石のためにもビレイヤーとしてハイキングする事に。ドイツのマティアス、カナダのトム&フィンランドのサトゥに尾いていく事に。キャンプ場から車で10分程のGroßenoher Wandへ。3時間弱の登り鑑賞/ビレイを行い、キャンプ場に帰ってだべる。2パーティとも数ヶ月以上欧州を旅しており、クライミングバムの生活事情を伺う。

Routebook box (ascenders can write their names etc.) @ Großenoher Wand

180,000km走行のキャンピングバン(トイレ/バスは無し)は5,000€で購入し、保険600€/年、及び300€/年の税(ドイツ登録の場合)なので車の維持費は1万円/月位(+ガソリン代)。ガソリン代はユーラ界隈で140€/Lとかなり高め(大きめのバンだと大抵ディーゼルで125€/L 弱) だが、岩場滞在が長くなるので、走行距離/ガソリン代は余り溜まらないとの事。キャンプ場宿泊費や食糧代込みでも諸々1,000€/月位の生活費らしい。レンタカーの場合(「フィット」位のFiat車)は保険適用外(カナダで加入)でドイツpick-up&downで130€/週位だが、保険を着けると700€/週位に跳ね上がるらしい。遅ばせながら、サッカーWCでのフランス優勝の旨を知る。

7/18: Excursion to Northern areas and pushed my personal OS grade to 7b+/9- (Sledgehammer).

Waischenfeld (charming village along a river)

レスト明け初日。昨日のメンバーと共に泊まりがけで北上する運びとなった。車で1時間弱北上してKleinziegenfeldの近くの岩場へ。北海道同様に信号が少なく、低めの速度制限が設けられた町/村周辺では皆ゆっくり走り歩行者優先で田(麦?)園地帯はかっ飛ばせる仕様。

 

Ziegenfelder Wände前でドイツのマルゥーと合流。トポでの三ッ星課題 Basic Instinct 7などでアップし、顕著なハング部分はどれも厳しそうなので、2つの大岩に挟まれたルーフ課題 Tetris 8 にトライ。グレードからして両壁限定だが、ルーフを身体張力でダイナミックに超える好課題。

Ziegenfelder Wänd
Tetris @ Ziegenfelder Wände

 

 

 

 

 

 

 

 

Sledgehammer @ Diebesloch

マルゥーのDumbo 9-も面白そうだったが、皆満足したので、車で2分程走り、そこから急登を3分程登ってどっ被りにガバが散在するDiebesloch へ。Quergang 7+ (10d位) はこのグレードでは中々味わえない被りで、有笠山を彷彿とさせる。レスト明けでフレッシュなので三ッ星の9- (12b界隈) Beavis & Butthead を触る事に。多少細かい下部、ポジティブで明瞭な中間部を越え、クリップも悪くないので核心と思しきリップ付近までノーテン。チョークが付いたカチやポッケは細かいが掛かりは良く、足もフックなど(記憶は不確かだが)使い腕への負担を殺しながらリップ上部のガバへ渾身のデッドし成功。ここで初めてOSがちらつくがリップ乗越し後も少し悪く、慎重にレストし嬉しいMOS。自身のMOSグレードを大きく更新したが、甚だ怪しいのでマティアスとトポを再確認すると、左横のSledgehammer 9- (これも2つ星) を登っていた事が判明。ラインとしては自然で、更に左にも9-が有ったが、両隣の9-に挟まれた 9- という事でMOSグレード更新として結着。真のBeavis & Buttheadはもう少し厳しそうで、明日来るかも分からないので、皆満足した所で駐車場脇の川にて水浴び。ここで驚いたのが、マルゥー(女性)が皆の前で躊躇無く丸裸になり川で楽しんでいた事。追ってマティアスに聞いた所 FKK: Freikörper-Kultur (Free Body Culture)といって、ドイツでは散見される事らしい。車で5分程のSchloss Camping 場にて夕食を創りながら歓談。話題も雰囲気も如何にもヒッピーらしい夕べを堪能。

Schloss Camping near Kleinziegenfeld

 

7/19: Climbed @ Roter Mönch which has been climbed since 1932.

ダラダラと起床&朝食後、昨日の川を越え、Diebeslochとは対岸のRote Wandへ。ユーラに於いては20m超位のスケールのある易しい課題が多いエリア。今日はマルゥーに替わり、ドイツのローランドがジョイン。登り始めて間も無く陽が射してきたので、右奥のAltbabawandへ移動。

Rote Wand
Natz Bramslinger @ Altbabawand

 

 

 

 

 

 

 

 

Kuttenbrunzer (beginning is very fragile) @ Roter Mönch

トポお薦めのNatz Bramslinger 7- に着手するも、1P目が取付きから8-9m上(1P目までの1m位が余り心地良くないトラバース) でその後の2P目までは1m足らず(しかも3P目までそんなに悪くない)という謎のボルト事情だが、登り自体は面白い。陽が更に追ってきたので、対岸側のRoter Mönch に移る。まず目を惹くルーフ課題のKuttenbrunzer 8-にトライ。取付き付近の逆層地帯を触った途端、骨盤大の岩が崩落し、一旦登るのを躊躇するが、相当慎重にルーフ取付きまで登る。ルーフ部分は埃っぽいが岩はしっかりしており、内容は良好。ガバ満載という訳でも無くグレードよりかなり厳しめに感じたがMOS。トポにもshixxxな下部が無ければ三ッ星との記載がある通り、下部が脆過ぎてお薦めは出来ないが、楽しかった。1947年(!!)初登のディエードルを越える Enzianriss 5+ やデリケートなムーブが面白いSpitzentanz 7- で楽しみ登攀終了。

Spitzentanz @ Roter Mönch
1932年初登の課題もあるというから驚き、ボロい部分があるのも納得。骨盤岩崩落時に踝を打ったらしく少し気になるので、件の川で遅過ぎる気休めのアイシング。この日にEichler (拠点のキャンプ場)に帰る予定だったが、Schloss Campingにもう一泊延長。似た様な夕食に似た様な談義をして就寝。

 

 

 

 

7/20: Another disgraceful un-sending of “Sautanz” @ Obere Gößweinsteiner Wände

Another charming view that reminds of Castle Hill (which I’ve never been though)

例の如くダラダラと朝食を済ませ、マティアスは別途帰路に着く。行き先は決まっていないが、Eichler方面に戻ってもらう事となっていたので宿題のSautanzがあるObere Gößweinsteiner Wändeを提案し承諾される。40分程南下し到着。エリアに陽射しはないが、それでもうだる様な暑さ。6+だと思って取り付いた7+のラインでキツめのアップをしてSautanzトライ。あわよくばマスターRPには程遠く5P目もかけられずTake。

Danzer Ged.-Weg @ Obere Gößweinsteiner Wände

精査後の2便目は個人的最大核心の5P目クリップで力尽きアウト。3便目は実質終了の6P目ガバ取り前のガバポッケ取りでアウト。これにて時間切れ。ローランド、トム、サトゥの登攀最終日に我儘を通して来て貰ったのに、決め切れない己の決定力の無さにやり場の無い怒りを抱える事となる。

 

 

 

 

7/21: Forced rest by rain.

Kurt Albert & Wolfgang Güllich

朝から雨で1日降り続くという事なのでレスト。昼間は件の遅いPCでネットサーフィンやら昼寝やら。夜はスロベニア人グループとだべり、機会があれば組ませてもらう事に。丁度リードWCがやっており、女子決勝は8人中4人がスロベニア人でJanja (スロベニア) が優勝。200万人を超える程の人口しかいないのに、この結果は相当なクライミング熱が計り知れるが、人気になったのはここ10年位らしい。Ospやkotecnik の話なども伺い、是非いつか訪ねてみたい機運が高まる。

 

7/22: Revenged “Fight Gravity” and enjoyed dampened pocket jags @ Reichelsmühler Wand

Aquaplanning @ Reichelsmühler Wand

好転するという天気予報は外れ起床時は雨。レスト延長を余儀無くされるかと不貞腐れ二度寝。10:00頃に起きると、天気は好転し登れそうだが、レスト日でBambergに向かうとの事だったスロベニアグループはキャンプ場から離れてしまった模様。キャンプ場に着いたばかりの2人組に声をかけて一緒に組む事に。スウェーデンのディビッドとエドワード。友人にドロップしてもらった2人も車無しとの事で、歩ける範囲のRichard Wagnerを紹介するついでに、宿題だったFight Gravityをマスター回収し、そのままMagnet上部の探り便。何とか上部は繋がったが、RPは厳しそうな予感。陽射しが照りつけてきたので、迷いつつReichelsmühler Wandに移動。110°位の壁にポケットガバが散在する7+界隈の課題が充実している木々に囲まれたエリア。ジメジメだがOSトライを楽しんで2.5km程の帰り道を歩いて帰宅。

7/23: Joined Slovenian gangs and climbed @ scorching Weißenstein

前述のスロベニアのベネディク、ミハエル、ジャン、タディに混ぜてもらいWeißensteinにて登る。Eichlerから25分程、駐車場からはアプローチ30秒、取付きも平らで、終日滞在する事となったが平日なのに20パーティー位(内1/3位が家族連れ)が入れ替わり立ち替わり登っていたのでかなりの人気エリアだと伺える。左壁が垂壁付近の7までの課題があり、右壁は被りが強く8代位までの課題が充実している。Kurt Albert初登のトポ三ッ星課題 Entsafter 8+はマスターFL出来たが、これまたKurtのDampfhammer 8 の方が難しく、OSならず。他の課題もホールド良好で登っていて楽しい物ばかり。日照時間が長く、陽射しの下は灼熱なのが玉に瑕だが、5.12前半位までが充実している好エリア。登りつつ、近くのAutobahn脇のスーパーへ買物を挟みながらゆっくりと過ごした1日。キャンプ場にてスロヴェキア人の親子と談笑する内に何か判らないが兎に角キツい酒(当方下戸)を飲まされる。10ml程飲んだふりしただけだが、スロヴェキア人との呑み会は避けるべし、という教訓を学ぶ。
Weißenstein (left wall)
Entsafter @ Weißenstein

 

 

 

 

 

 

 

 

7/24: Bumped into (with 3 fingers) the nest of Siebenschläfer (a small rodent who supposedly hibernates 7 months!! in a year) @ Graischer Bleisteinwände

Fuchsstein

スウェーデンのエドワードとディビッドの友人であるレベッカ(ドイツ)が12時頃に車でピックアップしてくれるというので、一緒に混ぜて貰う事に。まず徒歩圏内のFuchssteinにて登る、筈がアプローチの時点で身体が異常に怠く、ビレイもせずに昼寝に終始させて貰える事に。レベッカ登場後、エリアを移動し、車で25分程のGraischer Bleisteinwändeへ。岩塔をてっぺんまで登る楽しいNadelspiel 5+を登り、少し徒歩移動をしてレベッカがBroken Heart 6-を登っている途中にドイツ版トポにも紹介されているSiebenschläfer (“Seven Sleeper”の意: 1年の内7ヶ月冬眠を行うためらしい) に遭遇する。写真撮りたいという人間のエゴのため、居住地のガバポッケを踏み荒らし怖い思いをさせてしまった(それでも逃げる様子はない)。易しめの岩/課題が充実し、木陰も豊富なエリアだが、身体のダルさは抜けず、核心ムーブと上部の張り出しマントルが楽しい (Der) Koung 8-のみ登り、フレーク状の岩がチョックストーンとなった岩場の前で記念撮影をして登攀終了。帰りに買物後、レベッカお薦めのレストランにて今遠征初のレストランでの夕食を嗜む。

Nadelspiel @ Graischer Bleisteinwände
Siebenschläfer

 

 

 

 

 

 

 

 

7/25: Had Slovenian gangs to come over for Sautanz sending during their rest day (with all due appreciation)

Sautanz @ Obere Gößweinsteiner Wände
Gößweinstein
レスト日というスロベニアギャングにご厚意頂き、態々ご足労頂き再度Sautanzをトライさせて貰える事に。いやはや良い人ばかりで頭が上がらない、そして打算的に成らざるを得ない単独遠征はちょっと心苦しい。やはりマスターRPは出来ず、いい加減厭気が差してきたが、2便目で無事RP。核心が短い割には、乏しい足と豊富だがスローピーな手ホールドとの組立てがかなりデリケートで苦しまされたものの、漸くドイツ初の9-を登れ肩を撫で下ろす。Cathdral が荘厳なGößweinsteinの町をプチ観光し、2日連続でレストランディナーを堪能。夜はエドワードとディビッドに神経衰弱を教え、且つ大人気なく圧勝する。

 

Cathedral @ Gößweinstein
Dining @ Gasthof Zur Guten Einkehr

 

 

 

 

 

 

 

 

7/26: Onsighted 8+ (Empathie) at Castellwand

自分の最終日翌日まで滞在するという面倒見の良いスロベニアギャングと最終日まで行動を共にする事に。Eichlerから車で南東に40分程のCastellwandへ。アプローチは10分弱で終日日陰のエリア。しかしボルト近め(横)で岩も脆い部分が多いため、長いドライブの割には合わない印象。とはいえ、12時から20時までしっかりいたので、結構みっちり登る。2本の8+(内一本は紐付きボルダーだがMOS)も登れ、暑すぎず心地良い登攀日和。あわよくば Ekel か Magnet をトライさせて貰いたかったが、日も暮れ、夕食モードだったので自重。この時点で今遠征での Ekel トライは諦めるが、明後日の登攀最終日朝(陽射しのため) にRichard Wagner で登らせて貰える様に説得成功。Magnet RPからは甚だ遠いので気負わず最終日を待つ事に。

Goliath @ Castellwand
Minerales @ Castellwand

 

 

 

 

 

 

 

 

Twilight @ Neuhaus

 

7/27: Active rest at Hexenküche and celebrated the birthday of the Slovenian Grand Master of Chakura.
最終日のエドワードとディビッドに朝お別れを告げ、Magnet最終トライ(というのは名ばかりの消化負け戦だが)に備えてレスト日予定だったがスロベニアギャングに尾いて車で15分弱、アプローチ7-8分程のHexenkücheへ。ここも終日日陰で、ハードルートは少なめだが課題数は多く岩質は比較的しっかりしてそう。平日でキッズスクール一行もいって人気エリアの模様。案の定「岩を見ると登りたくなる症候群」を抑えきれず、見るからに楽しそうな流線形の凹角を突くAthos 7とどっ被りを行くKleine Hexen müssen hexen 8もFLしたが、やはり指への負担を懸念し登りたい衝動を抑え、写真/ビレイ係に徹底。レストランにて誕生日のベネディクを祝い、スロベニアではスキージャンプが盛んでレジェンド葛西を始め多くの日本選手が崇められているとの事。キャッシュが底を突きかけなので奢って貰う。なんだかなぁ。

Athos @ Hexenküche
Kleine Hexen müssen hexen @ Hexenküche

 

 

 

 

 

 

 

 

7/28: Got slapped by Magnet, torrential rain and my own stupidity at the last day, so I FKKed (bathing naked in the creek) full-fledged for the 1st time and it was enlightening.

Torrential rain @ Richard Wagner Fels

昨晩に肉を食い過ぎたのか早起きする筈が久しぶりに10時間位みっちり寝る。何時もキャンプ場の面倒をみてくれていたマルサ(7時に朝食準備をしていれば23時にも消灯呼びかけをしていたり)に感謝と再訪の旨を告げ出発。ベネディクとRichard Wagnerで降ろして貰い、他のメンバーはHexenkücheへ、それぞれの宿題を回収に。Magnetに早速取り付くが、アップを抜いたのを差し引いても核心がお話にならず、上部は安定していたが、RPは明らかに無理なので、エンクラに鞍替えする目算も、日陰のApokalypse 8-をMOS出来ず(Richard Wagnerは往々にしてグレード辛めで1B目遠め)、雲が差したので南面の25m程の8-に取り付くも10分足らずでスコール級の通り雨でびしょ濡れになり敗退。

Nürmberg

土曜という事もあり、帰りのForchheim行きバスの最終便が14:30 (日曜だとバスは休止!) なので、ここで打ち辞め。前日に眼鏡も無くしており、踏んだり蹴ったりの最終日となった。しかしながらそれらひっくるめてどうでも良い位にずぶ濡れに。Hexenküche組もベネディクをピックアップしに戻ってくる。お別れの挨拶をしてびしょ濡れの荷物を畳み、バス到着まで時間もあり何よりびしょ濡れなので、最寄の川でFKK (7/18参照) 完全版をトライ。これが中々に爽快でFlasherの行動原理に若干のシンパシーを抱きながら帰路に。

Frankfurt Hbf

が災難はここで終らず、電車のチケット券売機にて(英語表記有り)目的地までの乗換えタイムテーブルを印刷出来るのだが、何故かNürmbergから電車を間違え2時間程ロスしたため、予定していたFrankfurtでの観光も面倒くさくなり(主に荷物が原因だが)、翌朝のフライトも午前中なので、空港へ直行し濡れたギアを乾かしながらお寝んねする事に。我ながら貧乏性とは棺桶までお付き合い頂く事うけあい。

7/29:

I`m not contending the nomenclature, but wonder the commonalities among these countries

Got Wifi for the 1st time in 2.5 weeks only to realize a mere handful of emails/messages have been actually directed at me (with dozens of spams), which cemented my conviction of non-necessity of carrying a smartphone around (at least for me). Watched “Greatest Showman” (another great musical with the celebration of human diversity), “Unsane” (reasonably thrilling not to the point of disgusting) and “Super 8” (home-made film in the end credit was more fun). Returned home safely with another applaud of successful landing (happened at Moscow, but not at Tokyo’s landing though)

 

Overall:

In terms of redpointing, the result was a bit of letdown, but the climbing and travel in overall has been very fun and indeed memorable thanks to the spontaneous encounters with nice folks. Having received undeserving help and supports (notably; car ride, belaying time and foods), I would love to return (pay forward) the favor by extending the help to uninformed foreign climbers in Japan (nearby Tokyo only though) who should have planned to go elsewhere nonetheless (as far as rock climbing is concerned).

色々な方の善意につけこんで、甘い蜜 (車移動、ビレイ、情報、食糧etc.)を享受し、業の借入れを増やした2.5週間。岩資源の乏しいFar Eastに岩場目当てに訪れる奇特な異邦人が入れば、是非手を差し伸べて上げたい所存。社会復帰を3ヶ月は後ろ倒しにして滞在延長したい所だが、肝っ玉の小さい本邦Proletariat (サラリーマン) 根性を根絶やしにする事は現実的では無いので、再訪する場合には現地滞在5日前後が関の山か、再び転職のバキューム期間を創るしかないのが悩ましいが是非また訪れたい (RPグレードが下降線を辿る前に)。

 

教訓/所感/General Info 諸々:

  • 同行パートナー無しでは、目標課題(エリア)に取り付けない事もあり。エンクラでバム/ヒッピー感を堪能するには中々に乙だが、やはりパートナー現地調達は真面目なクライミングには不向き。このため、パートナー現地調達の海外ツアーにならざるを得ない場合、目標課題など事前調査/設定をしない方が精神衛生上良い。セレンディピティに身を任せると中々に素敵な課題にも出逢える(と思い込むのが吉)。
  • 加えて恒常パートナーがいない不安が常に付き纏うため、パートナーが見つかると無理して登ってしまう。テント場というクライマー交差点では結局見つかる事の方が多く、レスト日が取れず、泥沼の消耗戦に突入しがち。グレード臨界点に近い課題では無駄便出して、新たな課題に移れないでfrustrationが溜まるという悪循環に陥った。
  • 1日でRP出来る範囲の課題を触る見極めが重要。この点は中々に留意したつもりだったが、実力と結果が伴わず。明らかに複数日に亘る課題の場合は、ヨレている日に探るのが有効。
  • 国籍に関わらず、ハングドッグで精査し、少ないトライでRPするスタイルのクライマーが多かった。未知の部分を残すのではなく、精緻なムーブを模索&遂行し、結果短時間でRPを目指すスタイルには欧州的プラグマティズムが垣間見えた。
  • 当たり前だがビレイ、コール (ユーラの終了点は結び替えが必要なルートが多数)など安全面に関しては、事前に共通認識と要望(RPトライで緩めのロープが欲しい箇所など)をはっきりさせておき、且つパートナー/自分の力量を見極めて無理をしない/させない様にはっきりと伝える事が肝要。普段は陽気でおちゃらけたクライマーでもビレイはしっかりやってくれたり、きっちりカチカチのイメージが伴うドイツ人でもだらりんビレイが散見されたり、こればかりは個人に依る。
  • 1B目が高く、全体的にランアウトしているルートが多いが、大抵は(オブザベ時点でもそうだが登ってみると尚)余り理不尽には感じない。但し極端なルートもあり例えば、7- (10b位) のルートで取付きから10m弱の所までボルトが無いのに、そこまでに6 (5.9)の核心位のムーブをこなさなければならないルートもあった。このため1B目が高く(或いはグラウンドの可能性がある範囲の)見た目が不安な場合はOS遂行能力分マージンを勘案しておくのが吉。少なくとも9 (12c/d界隈)位までは7(10c位)以上のグラウンドを孕むムーブを強いるボルト事情は無い様子(だが確約は出来ない)。因みにドイツ人や高グレードクライマー(国籍関わらず)含め、結構チョンボ棒を多用している模様。
  • 終了点は1箇所のみ(700箇所に10,000のルートがひしめくというから、2箇所造る余裕が無い?)だが、ボルトは安定している(47本登って不安があった終了点ボルトは無し)。多くの場合ボルトのみなので結び替え必須。たまに残置ビナやリングがついており摩耗が激しい場合もあるので、ボルトに加えて、ロープの通り道の摩耗具合も確認するのが吉。因みに終了点以外も同じボルトである場合が多く、途中敗退は比較的気軽に出来る(が、要ボルト確認)。
  • 岩質(脆さ)はエリアによってかなりばらつき有り。人気エリアは大体しっかりしているが、逆層アンダーが豊富な岩(往々にして上部がどっ被りで登攀意欲を掻き立てる)などは要注意。
  • Topo/Guidebook (only ones that I’ve referred):
    +

    Frankenjura Topo (German)
    Detailed info of; approach, shade time, inclination of wall Sketch of rock and bolts is simplified,

    Frankenjura Topo (German & English)
    Sketch of rock and bolts is elaborate and precise Grading seems softer (more appropriate?) than German Top
  • ロクスノ30号(2005年12月発行)にはフランケンユーラのエリア/ルート紹介、38号(2007年12月)にはドイツクライミングの歴史に関する記事有り。

    Frankenjura 100 Classics
  • 鳥の繁殖期には登れないエリアもあり、最新情報はfrankenjura.comにて更新される。
  • 夏場は雨に加えて日陰/日向を考えて1日のプランを練る必要あり。特に曇りが濃厚な場合は一日中日向のエリアに行く良い機会。ドイツ版トポには日向情報も記載有り。通り雨は頻繁では無いし、予測出来ないので気にする必要無しかと。
  • Tick (ダニ)と蚊は遍在。特にTickに噛まれ1日以上放置(気付かない事もあるらしい)するとライム病感染の可能性もあるらしい(詳細はGoogle先生参照)。但し、肌を這っている際に気付き易く、1日1回チェックしていれば特に神経質になる必要は無い。長ズボン着用の方がお薦め。
  • 煙草の煙(捨て殻)も遍在。ユーラ(クライマー)界隈にもスモーカーは多いため、気になる場合は(特に食事の時には意図せずとも煙に囲まれる事あり)伝えれば、配慮してくれるハズ。
  • 暑い時は勿論だが、エリアによっては砂埃が多く思った以上に水が必要となる
  • ユーラ周辺(というよりドイツの田舎全般)はキャッシュ対応のみの店やレストランが殆ど。大手スーパーではクレカ使用可。
  • キャンプ場の冷蔵庫は学生寮の冷蔵庫同様、コモンズの悲劇(食糧は共用物と見做される)の社会実験場として機能する。必要最低限の物以外は個人管理しておくのが賢明。
    Berries available from meadows

    Liver paste is good and cheap

 

 

 

 

 

  • 些末な事だが東洋人が少ない。ユーラに2.5週間いて所謂中国以東系アジア人を遂に1人も見なかった。アジアンクライマー諸氏、もっとユーラ来訪/満喫すべし。
  • Grade Conversion:
    UIAA Grade Conversion (As per German Topo)

    UIAA Grade Conversion (As per German/English Topo)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Climbing Log:

MOS: Master Onsight,  OS: Onsight, FL: Flashing

RP on UIAA  USA Route Name Result Felt Grade (USA) Area/Rock Days tried Atmps tried
7/25 9- 12b Sautanz RP 12c Obere Gößweinsteiner Wände 3 7 ☆☆☆☆☆
  9+ 13a Ekel   12d Eldorado 1 1 ☆☆☆☆
7/14 7 10c Guillotine FL 10d Dromedar 1 1 ☆☆
7/14 8- 11b Klemmen erlaubt FL 11a Dromedar 1 1 ☆☆☆
7/14 8 11c Altweibersommer FL 11b/c Schwesternwand 1 1 ☆☆☆
7/14 8 11c Erfahrungsfeld der sinne RP 11d Neppwand 1 2 ☆☆☆☆
7/22 8+ 11d/12a Fight Gravity RP 12a Richard Wagner Fels 2 3 ☆☆☆☆☆
7/16 5+ 5.7 Zauberer von Oz MOS 5.5 Zauberberg 1 1 ☆☆☆
7/16 7 10c Zaubermaus MOS 10a Zauberberg 1 1
7/16 8- 11b Geile Kante MOS 11a Zauberberg 1 1  
7/16 7 10c Saupär MOS 10d Zauberberg 1 1 ☆☆
7/16 6- 5.8 Winklmoos MOS 5.9 Zauberberg 1 1 ☆☆☆
7/16 8- 11b Rheingold RP 11c Richard Wagner Fels 1 2 ☆☆☆
7/16 6+ 10a Westband MOS 10a Richard Wagner Fels 1 1 ☆☆☆☆
  9/9+ 12d Magnet   13a Richard Wagner Fels 3 3 ☆☆☆☆☆
7/18 6 5.9 Gemeinschaftsweg MOS 10a Ziegenfelder Wände 1 1 ☆☆☆
7/18 7 10c Basic Instinct MOS 10d Ziegenfelder Wände 1 1 ☆☆☆
7/18 8 11c Tetris MOS 11c/d Ziegenfelder Wände 1 1 ☆☆☆
7/18 7+ 10d Quergang MOS 11a Diebesloch 1 1 ☆☆☆☆
7/18 9- 12b Sledgehammer MOS 11d/12a Diebesloch 1 1 ☆☆☆☆
7/19 5+ 5.7 Reinhard Karl Ged.-Weg MOS 5.5 Rote Wand 1 1 ☆☆☆☆
7/19 7- 10b Natz Bramslinger MOS 10c Altbabawand 1 1 ☆☆☆
7/19 8- 11b Kuttenbrunzer MOS 11d Roter Mönch 1 1  
7/19 5+ 5.7 Enzianriss FL 5.7 Roter Mönch 1 1 ☆☆☆☆
7/19 7- 10b Spitzentanz OS 11a Roter Mönch 1 1 ☆☆☆☆
7/20 6 5.9 Danzer Ged.-Weg MOS 10d Obere Gößweinsteiner Wände 1 1
7/22 7+ 10d Aquaplanning MOS 10d Reichelsmühler Wand 1 1 ☆☆☆☆
7/22 7+ 10d Weiße Realität MOS 11a Reichelsmühler Wand 1 1 ☆☆☆
7/22 7+ 10d Testpilot MOS 11a Reichelsmühler Wand 1 1 ☆☆☆
7/22 7+ 10d No Chance with Wellingtons MOS 11a/b Reichelsmühler Wand 1 1 ☆☆☆☆
7/23 6+ 10a R9 OS 5.9 Weißenstein 1 1 ☆☆☆
7/23 8+ 11d/12a Entsafter FL 11c/d Weißenstein 1 1 ☆☆☆☆
7/23 7- 10b Verlobungsweg OS 10c Weißenstein 1 1 ☆☆☆
7/23 8 11c Dampfhammer RP 11d Weißenstein 1 2 ☆☆☆☆
7/23 5+ 5.7 Boulderwandl OS 5.5 Weißenstein 1 1 ☆☆☆
7/23 7- 10b Kaminpfeiler (R7) MOS 10c Weißenstein 1 1 ☆☆☆
7/24 5+ 5.7 Nadelspiel FL 5.6 Graischer Bleisteinwände 1 1 ☆☆☆☆
7/24 6- 5.8 Broken Heart FL 5.9 Graischer Bleisteinwände 1 1 ☆☆☆
7/24 8- 11b (Der) Koung FL 11b Graischer Bleisteinwände 1 1 ☆☆☆☆
7/26 6+ 10a Kauperkante OS 10c Castellwand 1 1  
7/26 7 10c Baldrian OS 10c Castellwand 1 1 ☆☆☆
7/26 8- 11b Goliath RP 11c/d Castellwand 1 2 ☆☆☆
7/26 8+ 11d/12a Empathie MOS V4 Castellwand 1 1 ☆☆
7/26 8+ 11d/12a Pfundig RP 11d Castellwand 1 2 ☆☆
7/27 7 10c Athos MOS 10d Hexenküche 1 1 ☆☆☆
7/27 8 11c Kleine Hexen müssen hexen FL 11c Hexenküche 1 1 ☆☆☆
7/28 8- 11b Apokalypse RP 11c Richard Wagner Fels 1 2 ☆☆☆

Cost Summary (1 EUR = 130JPY):